年収164万円だった「サザエさん」波平役の永井一郎さん
国民的人気アニメ「サザエさん」の波平さん役などで知られた声優の永井一郎さん(享年82)が先日、
滞在先のホテルで亡くなった。その永井さんと言えば、業界の重鎮として声優の地位向上に取り組み、
自身の年収を164万円だと公表し世間をアッと言わせた過去を持つ。
1989年から日本俳優連合の外画動画部会(いわゆる声優部門)の委員長を務めた際に、7ページに渡るレポートを公開し、一部のマスコミでも紹介された。
これは、日本俳優連合30年史の中にも掲載されているが、永井さんが年収を公開したきっかけにクラス会で「1本、30万円くらい?」と聞かれたことだという。
ちなみに、国税庁の統計によれば、1989年(昭和60年)の給与所得者の平均給与は351万7000円(平均年齢40.6歳、勤続年数10.9年)。
前年からの伸び率は3.4%という水準で現在からは考えられないほど日本の経済情勢は良かった時だ。
それでも年収は164万円だったのだ。国民的な有名人である永井さんの年収は、一般的な40歳サラリーマンの半分にも満たなかったのだ。
もしも、出演料が1本30万円だと仮定すれば、年間52週の出演で年収1560万円。源泉徴収税10%を差し引かれたとしても年収1404万円になる。
同じく人気声優の浪川大輔さんが最近、テレビで語ったところでは、声優業界のすそ野は広く、
目指している人は30万人、実際の声優は約1万人、食べていけるのは300人くらい、だという。
おそらく、年収0円という人も多いと推測される、ほとんどハイリスクノーリターンの世界なのだ。
ただ、永井さんの若いころとは少し事情が変わり、アイドル的な人気を博している人も出ている。
ちなみに、NAVERまとめには、推定年収ランキングがまとめられており、それは次のようになっている。
1 林原めぐみ 7000万円
2 山寺宏一 2000万円
3 皆口裕子 1400万円
4 井上喜久子 1200万円
4 堀江由衣 1200万円
4 田村ゆかり 1200万円
7 水樹奈々 1000万円
8 関智一 800万円
9 野川さくら 800万円
10 鈴村健一 600万円
声優だけでなく、タレント、アーティストなど他分野にも進出し、世間の認知も少しは上がってきた。
ただ、年収600万円でランクインできるという点では、まだまだ恵まれているとは言い難く、地位の低さの表れだ。
永井さんに話を戻すが、当時のサザエさんの出演料は1本につき4万3200円。年間52本として224本。
源泉徴収税など手数料などが差し引かれ、永井氏に残る取り分は164万円になったという。
永井さんの最近の年収はいかほどかは公開されていないものの、後輩たちは遺志を引き継ぎ、
声優という職業の地位と年収を向上させるための努力が必要だ。
http://media.yucasee.jp/posts/index/13896
2014年1月31日金曜日
【コピー】「サザエさん」波平役の永井一郎さん、年収164万円だった!?
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